ソフトバンクの連勝が「3」で止まった。ビハインドでは今季初めて、岩崎、モイネロ、森の「勝ちパターン」をつぎ込む必勝采配だったが、実らなかった。工藤公康監督(58)は「大事なのはしっかり切り替えて、明日は明日と思って。明日こそはという思いを持ってやってもらえたらと思います」と前を向いた。

打線が苦手の日本ハム上沢に抑え込まれ、6回まで0-1の劣勢だった。この日も含めて今季残り25試合というところで、短期決戦を思わせる「勝負手」を打った。7回には岩崎を投入し、2死一、三塁のピンチを招くも無失点。8回はモイネロが近藤にソロ本塁打を浴び、点差を広げられた。再び1点差に迫った9回には守護神の森がマウンドに上がったが、9番の清水に2ランを打たれた。

森とモイネロがそろって被弾するのは18年7月10日日本ハム戦以来、3年ぶり。投手陣の粘りで逆転を呼び込むつもりが、突き放された。工藤監督は「彼らが打たれて負ける分にはしようがないです。そうやってチームは今まで勝ってきたので」。打線も最後まで上沢を打ち崩せず、最下位日本ハムには前カードから3連敗、5戦未勝利となった。

首位ロッテとのゲーム差は7のままだが、3位楽天とは3差に開いた。指揮官は「まだまだ試合はあるので。巻き返すことは、うちの選手の力からすれば全然難しくない」。浮上に向けて、再び立て直す。【山本大地】