<プロ野球ドラフト会議>◇11日

来季のドラフトは投打両部門で高い評価を得ている矢沢宏太(日体大)を中心に動きそうだ。

 

投手としては173センチと思えないダイナミックなフォームから150キロを超える快速球を投じ、打者としては指名打者制でも「4番投手」としてスタメン出場する逸材。チームメートの勝本樹(日体大)や加藤泰靖(上武大)、真田拓(名城大)なども150キロを超えるストレートの持ち主。高校生は今夏の甲子園大会で内角を突く攻撃的な投球でスカウトの目を引いた楠本晴紀(神戸国際大付)や選手権でチームを4強に導いた山田陽翔(近江)の成長に期待したい。プロ解禁を迎える2年目の社会人、益田武尚(東京ガス)の緩急自在の投球にも期待が集まる。

野手は高校生の山大輝(高川学園・遊撃手)、大学生の下山悠介(慶大・三塁手)、浦口輝(駒大・外野手)など俊足巧打の選手が多い。山は選手権でベース1周を14秒80で駆け抜け、浦口は秋のリーグ戦での三塁打の三塁到達が11秒02秒という俊足を見せつけた。中軸を打つ選手では小池祐吏(東海大菅生・三塁手)、浅野翔吾(高松商・外野手)、蛭間拓哉(早大・外野手)、森下翔太(中大・外野手)など強打者タイプがスカウトの注目を集める。(ベースボールライター)