社会人野球の日本生命は十河章浩監督(54)が退任し、ヘッドコーチの梶田茂生氏(53)が後任の新監督に就任することが29日、分かった。11月1日から新体制が発足する。今秋は都市対抗近畿地区第2次予選で敗退し、3大会ぶりに本大会出場を逃していた。

十河監督は現役時、名手の遊撃手として鳴らし、92年バルセロナ五輪に出場して銅メダル獲得に貢献した。14年、監督に就任し、15年は都市対抗と社会人日本選手権の夏秋連覇に導いた。歴代最多の都市対抗61度出場を誇り、中日福留、大島ら多くのプロ野球選手を輩出した名門だ。新体制でさらに強化を進める。

梶田氏は池田(徳島)で蔦文也監督のもと、86年センバツの優勝投手として勇名をはせた。筑波大を経て90年に同社に入社し、野手として都市対抗でも活躍。十河監督と二人三脚で勝負に挑んできた。伝統を継承しつつ、新時代を築く。