ロッテ高浜卓也内野手(32)が2日、球団から戦力外通告を受け、現役引退を決断した。

球団を通じ「ここまでマリーンズには期待をしていただき、その期待に応えることができなかったことを非常に残念に思います」とコメントした。

阪神でプロ入りし、ロッテに移籍してから今季で11年目を迎えていた。腰の手術で1度、育成契約になりながら、今年5月31日に再び支配下選手契約となっていた。しかし「8月にヘルニアが再発してしまったこともあり、今年は厳しい日々となりました。それでもまた1軍の舞台に立ちたいと頑張っていましたが、今回、引退という形で区切りを打とうと思いました」

6月26日の日本ハム戦(静岡)では支配下復帰後の初安打を放ち、日本ハムでプレーする弟の高浜祐仁内野手(24)と一塁上で“再会”する場面もあった。

7月27日のエキシビションマッチ阪神戦(甲子園)では藤浪のスライダーを右翼席へ運んだ。「甲子園は僕の始まりの場所なので。そこで最後に本塁打を打てて良かったなと今では思います」と懐かしんだ。

ファンや球団関係者からは「ハマちゃん」「ハマ」と呼ばれ、親しまれた。

「いつまでも応援してもらいながら、期待に応えられなかったことが本当に残念で仕方ありません。成績は残していないんですが、野球はやり切りましたとファンの皆様には伝えたいです。本当に熱い応援、ありがとうございました」

丁寧に感謝の言葉を残し、ユニホームを脱いだ。【金子真仁】