東大は左腕の鈴木健(たける)投手(2年=仙台一)が先発し、3回2安打無失点に抑えた。「初回は少しコントロールに不安がありましたが、フォームのタイミングを変えて、立て直した結果、0に抑えられました」と納得の表情を浮かべた。

2回先頭では、慶大の4番清原と対戦。初球から真っすぐを3つ続け、見逃し、ファウル、ボールでカウント1-2。4球目で外のスライダーを振らせ、空振り三振に仕留めた。「コントロールよく、イン、アウトに投げられたので、最後は裏を突いて、スライダーを投げました」と振り返った。印象については「大きいと感じました。2球目(インハイ132キロ)のファウルで、スイングが速いなと。甘く入らないよう意識しました」と話した。

今春にリーグ戦デビューを果たした。春、秋とも4試合ずつ投げ、秋には先発も経験した。来年へのテーマには「直球とスライダーで単調になっていた」と、球種を増やすことを挙げた。チェンジアップとカーブを磨いている。

チームは春には連敗を止め、秋も1勝を挙げた。鈴木健は「個人としては、勝利の試合で登板していません。自分が投げた試合で勝利に近づけるように。チームも2勝はしたけど、大差で負けた試合もありました。投手陣全体で勝つチャンスを増やしたい」と意気込みを語った。