阪神の井上広大外野手(20)が21日、西宮市内の球団施設で契約更改交渉を行い、現状維持の720万円でサインした。

和製大砲として期待された高卒2年目の今季はケガに泣かされ、今季の1軍出場はなかった。「ケガをしてしまった。(球団からは)ケガをせずに1年間やれば結果もおのずと付いてくると言っていただいたので、来年はしっかりとケガをしない体づくりを今からやっていければ」と話した。

1軍宜野座キャンプに抜てきされたが、キャンプ終盤のノック中に左膝を強打し出遅れた。2軍では68試合に出場し、ウエスタン・リーグトップの50打点をマーク。打率2割6分7厘、9本塁打と成績も残していた。だが、8月20日の2軍ソフトバンク戦(タマホームスタジアム筑後)で走塁中に右脛骨(けいこつ)骨折。現在も別メニューが続いている。

ケガをしないために初動負荷トレーニングを始めた。週2回ほど通い「関節、可動域が上がる。パフォーマンスの向上につながってくるんじゃないかと思っている」と話す。

悔しい1年も「この時期を大事にして、復帰した時にケガの功名と言えるような時間にしたい」と3年目の来季へ前向きに取り組んでいる。(金額は推定)