ヤクルト山田哲人内野手(29)が、試合を振り出しに戻す3ランを放った。

2-5で迎えた8回無死一、二塁、カウント3-1からオリックス・ヒギンズの5球目低めチェンジアップを完璧にとらえ、左翼スタンド上段まで運んだ。打った瞬間にベンチから選手たちが飛び出し、山田はガッツポーズでダイヤモンドを一周。高津監督も両手を突き上げた。

スタンドでは、涙ぐむヤクルトファンもいた。

日本シリーズでは第1戦で1安打を放ったが2、3戦目は無安打。打率は一時0割8分3厘まで落ちていたが、15年の日本シリーズソフトバンク戦で3打席連発している主将が、ここぞの場面で勝負強さを発揮した。「3点差ありましたが、チーム誰1人あきらめず何とかしようという気持ちがありましたし、そのみんなの気持ちが後押ししてくれました。最高の結果になりましたが、まだ、同点なので最後まで攻める気持ちでいきます」とコメントした。

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