阪神北條史也内野手(27)が26日、兵庫・西宮市内の球団事務所で契約更改に臨み、300万円減の推定年俸1900万円でサインした。

今季は33試合出場で打率2割、1本塁打。ムードメーカーとしてチームを支えたが、前半戦は左足首負傷、後半戦は左肩負傷とケガに泣き続けた。それでも「数字を残せなかった部分は悔しい部分」とした上で「野球に対しては1年間、これをやろうという部分はできた。1月の自主トレで(巨人)坂本さんと一緒にやらせてもらって、この1年間貫いてできた。そこに後悔はない」と来季に向けた手応えはある。

9月15日のウエスタン・リーグ、ソフトバンク戦で左肩を亜脱臼。実戦復帰直後の10月18日にもフェニックスリーグDeNA戦で左腕を負傷し、「左関節鏡下肩関節唇形成術」を受けた。「手術は一生したくないというぐらい。(最後に)脱臼した時は飛びついてもいなかった。自分の腕の動きで抜けた。結構、ショックが大きかった」。手術前はメンタルの落ち込みもあったが、今は勝負のプロ10年目へ気合がみなぎる。

現状については「腕を上げたり、おじいちゃんみたいなことばかりしかできない」と苦笑いするが、手術後6週間でギプスを外せるという。来春キャンプは故障組でのスタート。「キャンプの終わりぐらいには強く振ったり、そこまではいきたい」。地道なリハビリから居場所を取り戻す。