2年連続20回出場の四国銀行(高知市)は、伯和ビクトリーズ(東広島市)に敗れ、初戦で姿を消した。補強選手として出場した日本ハム3位指名のJR四国、水野達稀内野手(21)は社会人最後の試合となった。

打線が相手投手陣を前に散発4安打と沈黙した。中でも先発の佃勇典(つくだ・ゆうすけ)投手(29=JR西日本)に苦戦。140キロ台の直球をコーナーにつく投球を前に、6回2安打6三振に終わった。無安打に終わった水野は「補強で呼んで頂いて、結果が出なかったのは実力不足。1つでも多く(試合)やりたかったので、悔しさがあります」と振り返った。

それでも、チームは水野に感謝している。普段の練習の取り組みを質問してくる選手に対しては、惜しみなく自分の考え方を共有。中川毅監督(50)は水野が参加した補強期間を振り返り、「選手となじんで積極的に動いてくれました。特に打撃はチームとしても見習う部分がありました。四国銀行でプレーしたことを忘れずに、プロでも頑張って欲しい」と、エールを送った。