全試合出場という不変の目標へ、原点回帰の“ピンク”で臨む。巨人丸佳浩外野手(32)が5日、都内でアドバイザリースタッフ契約を結ぶアシックス社主催のオンラインイベントに参加。打撃用手袋やリストバンド、フットガードなどの色を、黒と黄色の蛍光色から広島時代に愛用していたピンクに変更すると明かした。

変化の決断のきっかけは5月9日の母の日のヤクルト戦。「NPBマザーズデー2021」として多くの選手とともにピンク色のバット、スパイク、リストバンドなどを使用。先制の本塁打も放った。岡本和ら周囲から「ピンクの方が違和感ないです」と言われ「たかが色ごときと思うかもしれないですけど、そこ(原点)に立ち返ってやろうかなと」と決めた。

大きな目標は変えずに貫く。1年間全試合に出場し続ける目標は変わらない。「当然、それは常に野球選手でいる以上は毎年思ってます」。道具にも表れる。スパイクは軽さ、動きやすさよりも、足に負担がかからない安定感、クッション性を求める。「やっぱり出続けることが大事だと思う」と繰り返し強調した。

オンラインイベントでは小学生からの質問に丁寧に対応。最後には「非常に悔しいシーズンになった。日本一に向けてチーム一丸となって、ここに来てくれたみんなと一緒に喜べるように頑張っていきたい」と呼びかけて締めくくった。“ピンクの丸”が来季こそ、満開の桜を咲かせる。【小早川宗一郎】