巨人原辰徳監督(63)が来季、中田翔内野手(32)の本領発揮を望んだ。

中田は日本ハム時代の8月、同僚への暴力行為で球団からの出場停止処分を受けている最中に電撃トレードで加入。移籍後は打率1割5分4厘、3本塁打、7打点と打点王3度の強打者ぶりは影をひそめた。

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それでも原監督は、来季こそ打点王3度の勝負強さを取り戻すはずと期待した。現状では一塁手の補強はなく、中田は中島やウィーラー、高卒2年目の秋広らと定位置を争う。原監督は「中田だって黙ってないでしょう。(今季は)野球をやるような精神状態ではなかったのかもしれないね」と奮起を待ち望んでいる。

中田は7日、推定年俸3億4000万円から減額制限(1億円超の場合は40%)を超える1億9000万円減の年俸1億5000万円で契約を更改。「良い意味でもっと荒々しく。悔しかったら悔しがっても良いし、うれしかったら喜びを表現しても良い。周りに萎縮せず、余計なことを考えず、自分らしくやっていきたい。もう1度、打点王には返り咲きたい」と力を込めた。来季こそ、圧倒的な存在感を示す。