阪神矢野燿大監督(53)が9日、ドラフト2位の鈴木勇斗投手(21=創価大)と同3位の桐敷拓馬投手(22=新潟医療福祉大)のキャンプ1軍スタートを明言した。

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鳴尾浜での新人合同自主トレ初日を視察。「(競争に)入って欲しいというよりも入れるだろうというふうに思って取っている」と大きな期待を寄せた。

左腕コンビへの期待値は高い。2位の鈴木はドジャース・カーショー似のフォームから最速152キロを投げ込む本格派だ。3位桐敷はドラフト指名後に関甲新学生リーグ史上初の完全試合を達成。ともに即戦力の呼び声が高い。昨季はシーズンを通してローテに定着した左腕は、新人だった伊藤将だけ。キャンプやオープン戦でアピールすれば、チャンスは十分ある。

2人はこの日、キャッチボールを交わしたが、早くも火花を散らす。鈴木は「学ぶこと、教えてもらうこともあるけど、戦う場ではライバル」。桐敷も「キャッチボールをして球の強さを感じた。同じ左投手として負けていられない」と力を込めた。

矢野監督は「あとの選手は体の状態と相談しながらですね。また増えるかもしれない。今日の時点ではその2人を(1軍に)連れて行こうと思っている」と説明し、最終的に3人以上になる可能性を否定しなかった。この日は、新型コロナウイルスに感染したドラフト5位の岡留英貴投手(22=亜大)を除き、育成を含む7選手が合同自主トレに参加。身内の新人バトルが熱くなる。【桝井聡】