日本一の技を学び、フルイニング出場だ! 広島小園海斗内野手(21)が11日、ヤクルト山田や川端らの合同自主トレに2年連続で参加した。愛媛・松山中央公園野球場(坊っちゃんスタジアム)屋内練習場での自主トレを公開。午前は体幹トレーニングやダッシュのほか、キャッチボール、ノックを行い、午後から打撃練習と、合流初日からみっちり体を動かした。

「去年は(途中から)試合に出させてもらっていい思いをさせてもらった。今年は最初からいい思いができるようにという思いです」

昨季は4月に遊撃のレギュラーを奪うと、自己最多113試合に出場。規定打席に初めて到達し、打率2割9分8厘をマークした。ただ、夏場頃から打撃フォームを崩し、バットの重さを軽くするなど、スタミナ切れを露呈。「(シーズン)終盤にちょっと落ちてしまった。コロナ(感染)もありましたけど、ずっといい状態でいられるように」と今オフの課題に体力強化を挙げる。

日本一燕打線の中心選手に打撃の極意を学ぶつもりだ。「僕は四球が少ない。ちょっとボール球を振ったりするのが多い。目つけとか、いろいろ待ち方とか、どうやって見逃しているのか。いろいろ聞きながらやっていければ」。昨季3割2分だった出塁率を上げるためにも、ボールの見極め、四球増はポイントとなる。

昨季つかんだ遊撃のポジションを誰にも渡すつもりはない。「最初から最後までフルイニングで出ることが目標です。チームとしては優勝、そして日本一。ヤクルトもいますけど、勝てるように。対戦したときにいい姿を見せられるようにやっていきたいと思います」。今季対戦で成長した姿を見せられるよう、22日までの合同自主トレで多くのものを吸収していく。【前原淳】