阪神栄枝裕貴捕手(23)が11日、高知高の5学年後輩であるドラフト1位森木大智投手(18=高知)のツーシームを絶賛した。

年末年始は同校グラウンドで5日間ともに自主トレ。ブルペンでは栄枝が実際に投球を受けた。「特に僕が良かったと思うのはカーブと…ツーシームも投げてたんですけど、それも良かった」と明かした。

高校での森木は最速154キロの直球にカーブ、スライダーを織り交ぜるスタイルで、ツーシームの出番は少なかったという。それでも栄枝は「打者の手元でクッと、右打者の懐に食い込む」と評価。「これを(高校で)投げてたら、めちゃめちゃ抑えられたんちゃう? っていう話をした。それぐらい良いボール。怖がらず右打者の内に投げたらどんどん打ち取れる」と太鼓判を押した。

自身は昨年10月の右肋骨(ろっこつ)の疲労骨折から完全復活間近で、この日も鳴尾浜で練習。「プレーしている感じではほぼ10割。痛みとか特にない」。寅(とら)年の年男は「ここで活躍して一気に名をはせる選手になりたい」と飛躍を誓った。【中野椋】

○…ドラフト1位の森木は、第1クールを順調に終えた。この日は雨天のため甲子園室内で練習。「状態もすごく良い。充実した3日間を過ごせたと思いますし、いろいろなレクチャーも受けたので、自分なりに生かしていけるようにどんどんやっていきたい」と納得顔だった。13日からの第2クールで徐々にギアを上げていく。