沖永良部島では「近本フィーバー」が沸き起こっている。9日の入島の際には特製の横断幕で出迎えた。
週末には子どもたちが近本の練習を見学しに来るという。島内の施設にはユニホームが飾られるなど、近本一色だ。
近本は昨年知人から「淡路島と形が似ている」という理由から提案を受け、沖永良部島を自主トレ先に選んだ。「海がきれい」と魅力を語り、練習の合間にはウミガメ探しに目を凝らす。今ではすっかり島の魅力にとりつかれている。
和泊町役場職員の瀬川文慎(とものり)さん(46)は「昨年、最初に近本選手が来ると聞いた時はびっくりで…」と感激。ただ島には野球場がなく、急ピッチで城ケ丘中学の全面天然芝のグラウンド一角に鉄パイプで打撃ケージを設置したという。建設業を営む島民らが総力を結集し、練習環境を整えてきた。
今後5年、10年と沖永良部島での自主トレが続くなら…。瀬川さんは「施設をもっと充実させていきたい。将来的には野球場を造れることになれば理想ですね」と思いをはせる。近本に憧れ野球を始めた少年少女が、「近本球場」でプレーしている日もそう遠くないかもしれない。【中野椋】



