隅田強ぇ~。そんなゲームでも使える男になる!? 西武ドラフト1位、隅田知一郎投手(22=西日本工大)が13日、「この能力を覆せる1年にしたい。パワプロでいい選手になれるように。数値が上がるよう成績も出したい」と誓った。

実はこの日、パワプロ最新作で自身の能力が公開された。最速150キロのコントロールE、スタミナD。変化球は最高値7だが、スライダー2、スプリット2、サークルチェンジ3。強豪とはいえない地方大学から4球団競合のドラ1でプロ入り。まるでゲームのような“サクセス”を成し遂げた左腕は「使い物にならないですよね。自分がゲームをやるのであれば、まだ使わないかな。試合は作れない」と苦笑いだった。

これから始まるプロ野球の“マイライフ”。現実世界はパワプロのように簡単にはいかないが、しっかり“ペナント”で結果を示せば、アップデート時に強くしてもらえる。

遊んでいたゲームに自分が出るのは「不思議」な気持ち。こんな思いもある。

「オリジナル変化球を作れたらいいな」

というのも、隅田のチェンジアップは独特。握りは一般的な形より深い。腕は強く振るが、よりブレーキが効き、打者を幻惑する。まだ名はなく「ネーミングセンス結構大事ですよね」と笑う。パワプロにもヤクルト石川の「カツオカーブ」、元大洋平松の「カミソリシュート」など、その選手特有の球種が存在する。ただ、そんな一部の選手になるには、球界で存在感を示す活躍が必要となる。

友人からも「使える選手であれば使う」と言われているという。チームを栄冠へ導く結果を残し、パワーアップする。【上田悠太】

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◆パワプロ コナミの人気野球ゲームシリーズ「実況パワフルプロ野球」の略称。選手の能力値は、公式記録をベースに独自の査定で決められ、Sが最高で順にA~Gまでランク分けされる。変化球は変化量が7~0に分けられ、数字は大きいほどいい。オリジナルの選手を育成する「サクセス」、1人の選手になりきって、新人から引退までの生活をする「マイライフ」、シーズンを戦って優勝を目指す「ペナント」などのモードがある。シリーズ累計売り上げは2300万本以上。PS4やニンテンドースイッチなどで遊べる。