「輝さん斬り」からサクセスロードを駆け上がる。阪神ドラフト2位の鈴木勇斗投手(21=創価大)が鳴尾浜で新人合同自主トレに参加後、2月上旬の左打者封じに気合をにじませた。

即戦力左腕として1軍沖縄キャンプスタートが内定済み。序盤に組み込まれる紅白戦に向けて「どちらかというと得意」という左打者との対戦を待ちわびた。

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大学時代を振り返れば、外角中心の配球、特に追い込んでからの外角スライダーで左打者を「ある程度抑えられていた」。ただ、現状維持で通用するほどプロの世界は甘くない。「外ばかりだと簡単に打たれてしまう。内の勝負も必要になる。シュート系というか、こっち(左打者の内角)のボールを習得したい」と進化のイメージは明確だ。

同じ左投手だった担当の吉野スカウトや高橋ら先輩に新球のアドバイスも請い、紅白戦では強打者相手に実力を測る。「佐藤輝明さんとか近本さんとか、左打者も右打者もたくさんいい打者がいる。抑えたらアピールになる。打たれたら打たれたで反省していけばいい。真っ向勝負していきたい」。17日からの第3クールではブルペンで捕手を立たせて投球予定。開幕ローテ奪取へ、着々とプランを遂行していく。