中日の落合英二1軍ヘッド兼投手コーチ(52)、大塚晶文1軍投手コーチ(50)の就任会見が14日、ナゴヤ球場で行われた。

落合コーチは、91年にドラフト1位で中日に入団し、98年に最優秀中継ぎ賞を受賞。06年の現役引退以来、16年ぶりに中日のユニホームを着る。「投手陣でチームを引っ張るのが昔からのドラゴンズ。精神的にも体力的にも強い投手陣を集め戦っていきたい」。チーム防御率3・22と12球団トップの安定感を見せた投手陣をさらに磨く抱負を語った。

同学年の立浪監督からコーチ就任を受けたいきさつについて「引退したときに、立浪さんから監督をやるときは力を貸してください、と言われていた。しっかり仕事ができるように勉強しようとユニホームを脱いだ。そのときがきた」と打ち明けた。

大塚コーチは、96年ドラフト2位で近鉄に入団し、98年には最優秀救援投手に輝いた。03年中日を経て04年メジャー入りしパドレス、レンジャーズでも活躍。編成部の国際渉外担当から投手コーチに就任した同コーチは「投手は1人1人の感覚がある。コミュニケーションを取って100%の力が出せるようにやりたい」と話した。大塚コーチは1軍ブルペンを担当する。

2人はこの日の会見後は、スタッフミーティングに参加。2月1日からの春季キャンプでの1、2軍振り分け、練習メニューなどの作成に力を注いだ。

◆落合英二(おちあい・えいじ)1969年(昭44)7月25日、栃木県出身。作新学院-日大。91年ドラフト1位で中日入団。98年最優秀中継ぎ。通算463試合、37勝45敗24セーブ、防御率3・29。06年に現役引退後は、10~12年に韓国サムスンで投手コーチ、14年オフから17年までロッテ投手コーチ。18年から昨年まではサムスンで投手コーチ、2軍監督を務めた。現役時代は178センチ、84キロ。右投げ右打ち。

◆大塚晶文(おおつか・あきのり)1972年(昭47)1月13日生まれ、千葉県出身。横芝敬愛-東海大-日本通運を経て96年ドラフト2位で近鉄入り。98年には35セーブで最優秀救援投手。03年中日を経て04年メジャー入りしパドレス、レンジャーズ。06年WBCの胴上げ投手。日本球界通算305試合、14勝23敗137セーブ、防御率2・39。現役時代は186センチ、90キロ。右投げ右打ち。