中日岩崎翔投手(32)が16日、福岡県内で行っている自主トレを公開した。

ソフトバンク、オリックスで活躍した九州アジアリーグ火の国サラマンダーズ馬原孝浩監督兼GM補佐(40)が主催。3年連続で参加する岩崎は「60試合、防御率1点台を目標においてやっていく」と移籍1年目の決意を口にした。

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ソフトバンクにFA移籍した又吉の人的補償で中日に移籍。「又吉君の穴を埋めるというより、ホークスでも勝ちパターンで投げたいとやってきた。チームが変わってもそういうポジションで必要とされる選手になりたい」。17年に72試合に登板し最優秀中継ぎのタイトルを獲得、通算109ホールドポイントを積み上げた右腕は、勝利のピースに加わることを自らに課す。

この日は、体幹トレーニングやブルペンでの投球にも挑戦。通算182セーブを挙げ、「柔道整復師」などの資格を持つ馬原氏の元で体をいじめる。昨年より10キロ重い110キロをベンチプレスでマーク。「他の種目でも去年の数字は超えている」と効果を実感している。

18年に右肘の手術を経験。それでも「馬原塾」の成果もあり、昨季は自己最速の球速157キロを計測した。「去年の自分よりスピードも含め、上を目指さないと成長しない」。160キロも通過点とする意気込みだ。

1月下旬に自主トレから沖縄入りして中日ナインに合流予定。「1年目くらいの覚悟でやる。アピールも最初から必要。実戦が入れば結果を残さないと1軍は見えてこない」。新しく背負う背番号と同じ日に、新チームでの飛躍に力を込めた。【伊東大介】

◆岩崎翔(いわさき・しょう)1989年(平元)10月21日生まれ、千葉県出身。市船橋3年夏の甲子園に出場し、07年高校生ドラフト1巡目指名でソフトバンク入団。1年目から1軍戦に登板し、11年5月13日西武戦で初勝利。17年最優秀中継ぎ投手。189センチ、85キロ。右投げ右打ち。