“フル代表”デビューの期待がかかる。楽天早川隆久投手(23)が8日、3月5、6日に行われる日本代表対台湾の強化試合(東京ドーム)での選出に意欲を見せた。この日、侍ジャパン栗山英樹監督(60)が、金武キャンプを視察。石井GM兼監督は、栗山監督から出た選手名として「若い子で早川とかその辺は」と説明。栗山監督からも「投げ方含めて安定感。本当にいい投手」と絶賛された。

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昨季は、9勝のうち3勝が日本ハム戦。強い印象を持つ侍の指揮官は「例えば菊池雄星だったり、早川投手であったりとか、今日本人で左の絶対的な投手がいる」と最大級に評価する。台湾戦は若手主体のメンバーになる公算で、選出の可能性は十分。早川も「光栄なこと。選出していただけるのであれば、しっかりと結果を残せるように努力したい」と力が入る。

U18、大学日本代表と各ステージで日の丸を背負ってきた。「大舞台での、ここぞという勝負勘は、プロとアマでは全然違う。トップチームでの国際大会を経験して、自分の糧にできれば」。23年WBCでの代表入りをもくろむが、そのためにはまずチームで結果を出すことが最優先となる。プロで1年間戦った経験を生かし、今はブルペンで量をこなし、下半身の土台やフォームを確認する毎日。第2クール時点で総球数は500球ほど、実戦までに1000球を目安に投げ込んで仕上げていく。「課題もたくさんあるからこそ、このキャンプも充実して過ごせる」。自身と向き合いながら鍛錬を積み、吉報を待つ。【湯本勝大】