西武、巨人、オリックスで歴代5位の525本塁打を放った清原和博氏（54）が22日、中日の沖縄・北谷キャンプを訪れ“サプライズ指導”した。

PL学園の2年後輩にあたる立浪和義監督（52）に訪問を相談。指揮官は「ぜひお願いします」と即答し、球団の協力もあって実現した。清原氏と立浪監督の一問一答は以下の通り。

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－久しぶりのグラウンド

清原氏　気が引き締まる思い。沖縄に入る前から緊張していました。

－立浪監督とベンチから打撃練習を見た

清原氏　うれしかった。立浪監督がユニホームを着て立っている姿を見て感動した。キャンプを訪問させていただき監督にも球団にも感謝の気持ちでいっぱい。

－訪れた経緯は

立浪監督　「キャンプに来ていいかな」という連絡から始まった。「ぜひお願いします」と。高校、プロ野球界の大先輩で、これだけ影響力のある方はいない。

－打撃アドバイスは

立浪監督　500本以上本塁打を打たれた方のアドバイスは非常に参考になったと思う。細かいアドバイスは自分ももらって、選手には伝えたい。

－立浪監督を見て

清原氏　チームがいい雰囲気で選手と監督の距離感も（いい）。監督の厳しいところは選手がこれから感じていくと思う。

－就任1年目への期待

清原氏　名古屋の方は強いドラゴンズを期待している。1年通して立浪監督らしく戦ってもらえればうれしい。

－清原氏の来訪への思い

立浪監督　来ていただいて、ありがとうございました。期待してもらっているので、必ずいいチームをつくりますと、先輩の前であえて言いたい。

－立浪監督就任の感想

清原氏　律義に、監督の就任を受けましたとか、決まりましたとか連絡をいただいた。名古屋で食事をしたり、プライベートでも会うなど、僕が本当に大変なときにも連絡をくれていた。中日一筋で（就任まで）十何年か我慢して辛抱したドラゴンズのユニホームは似合いますよ。

－石川昂の良いところは

清原氏　想像以上の素材の良さを感じますね。面構えもいいし、打球の飛んでいく角度もいい。監督がちょっと直したと説明も受けましたが、今日も柵越えを放り込んでいましたし、ああいう打撃をコツコツやっていけば必ず、日本代表チームに入れる打者になれると思います。

－400発打てる可能性は

清原氏　十分にありますよ。

－石川昂に直接伝えたことは

清原氏　技術的なことではなく、打つまでの準備を。僕が大切にしてきた試合での打席でのアプローチの仕方、チャンスでの打席の入り方を伝えました。初球からしっかり振れるように準備をしておけと。

－福留については

清原氏　44歳とはとても思えない。体も仕上がっていますしね。僕は42歳で引退でしたし、すごいですよ。

 

◆清原氏と立浪監督　2学年違いの2人は85年にPL学園で清原が3年、立浪が1年でチームメートとなった。その夏に主砲としてチームを全国制覇に導いた清原に対し、立浪はベンチ入りならず、その2年後の87年に春夏の甲子園優勝。85年ドラフト1位で清原は西武へ、87年同1位で立浪は中日へ入団。立浪プロ1年目の88年日本シリーズで両軍は対戦し、西武が日本一となった。立浪が現役最後の公式戦となった09年9月30日巨人戦には、その前年に引退した清原がナゴヤドームへ駆け付花束を贈った。