BIGBOSS主導で走塁改革に取り組む日本ハムが、沖縄・名護キャンプで“機動破壊”に着手した。

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野手陣が、ベース手前で減速しない方法の1つとして、お尻ではなく、膝で滑るスライディング練習を行った。抜群の機動力で高校球界を席巻した高崎健康福祉大高崎(群馬)OBで、現在は筑波大3年の今井佑輔選手がスライディングする動画を見ながら、皆でレッツチャレンジ。球界屈指の俊足を誇る五十幡は「絶対、自分には無理だと思った。ケガのリスクがあるので、別の方法で磨きを掛けていきたい」としながらも「新しいことを学べて、幅が広がる楽しさがある」と、うなずいた。

午後から行ったシート打撃では重盗やスクイズなど、重点的に走塁を意識したプレーを見せた。1死二、三塁から2ランスクイズを成功させた二走の石井は「隙があったので、次の塁を狙っていきました」と、してやったり。今キャンプ中に行った、本塁にスライディングしながらベースに置いたテニスボールを触る“神の手”練習も生きて、うまく捕手のブロックをかいくぐった。新庄監督の大号令で僅差で勝つ野球を目指す今季。あの手この手で試行錯誤を繰り返しながら、レベルアップするための、引き出しを増やす作業を行っている。【中島宙恵】

◆機動破壊 積極的な盗塁や走塁を武器とする高崎健康福祉大高崎(群馬)のチームスローガン。甲子園で8強入りした14年夏は、2回戦の利府(宮城)戦で11盗塁を決めるなど、4試合で戦後最多タイとなる26盗塁をマークした。