2年連続2度目の開幕投手が決定的となっている阪神藤浪晋太郎投手(27)が、5回を6奪三振4安打2四球で2失点(自責1)と粘投した。

立ち上がりにいきなり160キロをマークした。初回、1番福田への6球目、内角低めに外れた直球が160キロを計測した。1回は直球に変化球を織り交ぜ、3番吉田正を右飛に打ち取るなど3者凡退に仕留めた。

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2回は四球と安打、暴投から内野ゴロの間に1失点。5回には味方失策から1失点したが、ピンチを背負った場面でも大崩れしなかった。配球面でも110キロ台のカーブで見逃し三振を奪うなど、多彩な変化球を効果的にまぶした。開幕戦の3月25日ヤクルト戦(京セラドーム大阪)へ、納得の調整を終えた。

藤浪は当初、開幕2戦目となる3月26日ヤクルト戦(京セラドーム大阪)での先発が予定されていた。ただ、開幕投手に決定していた青柳晃洋投手(28)が新型コロナウイルス陽性者と濃厚接触の疑いがあることが16日に判明。翌17日には青柳の新型コロナ感染が判明したことで、藤浪の「代役」開幕投手が確実となっている。

当初19日の予定だったオープン戦最終登板を急きょ1日前倒しした一戦。落ち着いたマウンドさばきで首脳陣を安心させた。