オリックスは最大6点のリードを守り切れず、逆転負けを喫した。10年以来の開幕カード勝ち越しならず、11年連続で負け越しとなった。53歳の誕生日だった中嶋聡監督は「1敗は1敗。引きずらないことが全てかなと思います」と懸命に前を向いた。

【ニッカン式スコア】27日の西武-オリックス戦詳細スコア

1点差の8回を託された村西がリードを守れなかった。8回1死一塁から4番山川を左飛に打ち取ったと思われたが、吉田正が見失い捕球できず。不運もあり、1死二、三塁で森に逆転2点適時打を浴びた。指揮官は「あそこで行かせるんですから、評価はしてます」と変則右腕をかばった。

救援陣の再建が急務だ。昨季チーム最多の51試合に登板した富山、オープン戦で守護神テストも受けたK-鈴木、成長株の吉田凌らがファーム調整中。左腕の山田は25日に濃厚接触者の疑いで離脱した。先発調整していた山岡をブルペン待機させ、開幕カードを乗り切る算段だったが、うまくいかない。昨季王者が、船出から苦しい戦いを余儀なくされている。【真柴健】