ヤクルトは15日、埼玉・戸田市にある2軍施設の移転へ向け、茨城・守谷市と協議を進めると発表した。

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現在の施設が選手寮の老朽化に加え、各施設が手狭になったことから、新たな2軍施設候補地を検討。約1年前に守谷市から誘致の提案があり、具体的な協議を進めることになった。移転施設は2軍球場、同サブグラウンド、室内練習場、選手寮およびクラブハウス。26年度の開業を目指していく。

球団の江幡専務は「(戸田は)スタンドも仮設しかできない。ほとんどのお客さんが土手から見てるような状況。土地的にもこれ以上広くすることはできないところがありました」と説明。「具体的に動きだしたのは2019年。台風で水没したのが一番のきっかけになっています」と明かした。戸田球場は19年10月、台風19号の影響でグラウンドが水没し、大きな損害を受けた。

選手の移動も考慮し、常磐道の守谷サービスエリア近くに候補地を絞り、施設はすべて新設する予定。江幡専務は「茨城はプロ野球の球団もないので、野球の新興という面でも力を入れていきたい」とも話した。

◆守谷市 茨城県の南西端にあり、東は取手市、西は常総市、北はつくばみらい市に隣接し、南は利根川を挟んで千葉県の野田市と柏市。1955年に守谷町が周辺3村と合併して現区域となり、東京へのベッドタウンとして発展。市制変更で02年から守谷市に。関東鉄道常総線が通り、05年にはつくばエクスプレスが開通。快速だと秋葉原駅から守谷駅まで約32分(840円)。総面積35・71平方キロは茨城県内で最小の市。1日時点の人口は約6万9000人。松丸修久市長。