立浪竜がダブルの悲劇に襲われた。中日は9日に木下拓哉捕手(30)、石川昂弥内野手(20)が新型コロナウイルス陽性判定を受けたと発表した。木下は8日に球団のスクリーニング検査で阪神8回戦(バンテリンドーム)の試合後に判明。症状はなく、自宅で自主隔離し、出場選手登録を抹消された。この日午前に木下の感染に伴う再度のスクリーニング検査の結果、石川昂も陽性が確認。無症状で自主隔離している。

木下は正捕手として開幕から全33試合でマスクをかぶり、投手陣をリード。チーム内では離脱中の大島、阿部に次ぐ打率2割8分8厘、2本塁打、13打点で攻守でチームをけん引してきた。木下の離脱について立浪監督は「どこ(の球団)も起こり得ることなので、しようがない。また2軍から捕手を上げてやっていく」と話し、ベテラン大野奨の昇格が有力だ。

石川昂も3年目の大砲候補として開幕から三塁で全試合スタメン出場していた。打率2割3分3厘ながら、ともにチームトップの5本塁打19打点で存在感を見せてきただけに、打線の中核を担う2人の戦線離脱は大きな戦力ダウン。10日からヤクルト、巨人と上位チームとの敵地6連戦。中日にとっては、正念場の遠征になりそうだ。

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