ソフトバンクが2年連続で、交流戦の最初のカードを負け越した。初回に味方打線が先制してくれた援護点を守れず、交流戦初先発で今季2敗目を喫した杉山一樹投手(24)は、降板後のベンチで涙を浮かべた。「いつも野手の方に先制点をもらっているにもかかわらず、試合を作ることができていない。チームに迷惑をかけてしまい申し訳ない」と悔しがった。

杉山は今季初めて開幕ローテーション入り。ここまで5度の先発で、この日を含む4試合で初回に先制点の援護を受けている。だが、結果的に白星が付いた今月8日のロッテ戦も1度は逆転を許しており、リードを守り切れない登板が続いている。

藤本監督は杉山の投球に「悔しさが次に出てくれればいいことだし。徐々に段階踏んでるんじゃないかと思いますよ。そのうちすばらしい投球をしてくれるでしょう」と責めなかった。現在はエース千賀が右肘の張りで離脱中。5月はまだ先発投手に勝ち星が付いた試合が5試合しかなく、杉山の飛躍が期待されている。

27日からは本拠地に戻り、広島と3連戦を戦う。藤本監督は「帰ってから頑張りましょう」と切り替えを強調し、立て直しを誓った。【山本大地】

○…ソフトバンク野村勇の先制弾も空砲に終わった。初回1死からDeNA先発浜口のチェンジアップを左翼席に運ぶ4号ソロ。「思い切って自分のスイングをしようと打席に入った。スタンドまで届くと思いませんでしたが、最高の結果で先制することができて良かった」。3試合ぶりの先発出場で、4月24日の日本ハム戦(札幌ドーム)以来、約1カ月ぶりのアーチに笑顔だったが、2回以降は拙攻続きで逆転負け。3回にも遊撃内野安打を放ってマルチ安打としたが、喜びも半減となった。

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