借金3で4位からの逆襲を期す中日が、キューバリーグで今季26本塁打を放った右のスラッガー、ペドロ・パブロ・レビージャ内野手(23)を緊急獲得することが28日、分かった。この日、中南米メディアで中日入りが伝えられ、立浪和義監督(52)が「長打というところで期待している選手。初めは育成(契約)ですが、これからのことも考えて取りました」と明かした。

球団は立浪監督が就任した昨秋、新大砲どりに動いたが条件面や新型コロナ禍、来日遅れなどの問題もあり、獲得を凍結していた。だが、7年目の主砲ビシエドが打率2割5分4厘、5本塁打、19打点の不振。代役のA・マルティネスも好不調の波があり、新大砲に照準を定めた。契約は育成だが、2軍で日本野球に適応できると判断されれば、早期の昇格が期待される。

また、日本海オセアンL・富山のジョアン・タバーレス投手(27)も獲得する。ドミニカ共和国出身で、カープアカデミーから17年に育成契約で広島に入団。18年オフの戦力外後は、BC・滋賀を経て20年から富山でプレー中の右腕だ。今季は救援で12試合に登板して防御率0・00。立浪監督は「中継ぎはいるので、先発を期待したい」と明かした。両選手とも近日中に球団から入団が発表される見込み。投打のダブル緊急補強で、反攻態勢を整える。

◆ペドロ・パブロ・レビージャ 23歳。18年にキューバリーグデビュー。今季は同リーグのグアンタナモに所属。74試合に出場し、82安打、26本塁打、55打点、打率3割1分3厘をマークしている長距離砲。同リーグでは、一塁手のほか捕手での出場経験もある。右投げ右打ち。

◆ジョアン・タバーレス 1994年11月8日生まれ、ドミニカ共和国出身。18年は育成選手として1年だけ広島に在籍。ウエスタン・リーグでは17試合に登板し、0勝2敗、防御率7・32。1軍戦出場はなし。今季は日本海オセアンL・富山でプレー。188センチ、106キロ。右投げ右打ち。

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