再調整中の日本ハム宮西尚生投手(37)が復調への兆しをつかんだ。イースタン・リーグDeNA戦(鎌ケ谷)の7回に登板。7日同戦で打球が直撃した左腕は「バリ腫れた」が、大事には至らず。この日は「こんなんで痛い痛い言ってられない」と、志願登板して1イニングを1安打無失点。「手応えは、かなりある」と笑顔で、不調のトンネルからの出口を見据えた。
新庄監督から曲がりが早いと指摘された宝刀スライダーは、何度見直しても回転数やスピードなどの質は以前と変わっていなかった。「何から直したらいいか分からん」という状態から、2軍でアナリストらと話す中で「そもそものフォームが悪い」と推察。不調の要因を股関節の可動域と踏み出す右足のクロスステップと仮定し、実証した。
まずは8日に可動域が狭まっていた股関節を、はり治療。「自ずと立ち位置が良くなった」と、スムーズな動作を取り戻した。次に、この日の登板前のブルペンでクロスステップしすぎていた右足の動作を「1足分(内に)ずらした」。右肩の開きを抑え、打者から球の出どころが見えづらい、自分らしい投球フォームに戻すことができた。
宮西 こんな簡単なことやったん! って。スライダーも(打者の)全然いい感じの反応。昔の感覚が戻ってきた。もう1回ブルペンで投げ込んで、そこで完全につかめれば。
通算804試合登板の生けるレジェンドが、ようやく光明を見いだした。【木下大輔】



