ソフトバンクは攻守に精彩を欠き、延長10回の末に敗れた。ペイペイドームでの日本ハム戦は昨季から7連勝でストップ。新庄監督に福岡初勝利を献上した。

もどかしい決着のつき方だった。2-2の10回2死二塁。左腕嘉弥真は代打谷内を投前のボテボテのゴロに仕留めたが、一塁に悪送球。ボールは右翼線に転がり、二塁走者が生還した。記録は内野安打と嘉弥真の適時失策。藤本博史監督(58)は「ミスはミスで反省するだけですけど、アウトにできると思ったから投げた」と左腕をかばったが、結果的にこの悪送球が決勝点になった。

直後の攻撃でもため息が漏れた。10回裏に牧原大、柳町の安打などで1死二、三塁。サヨナラのチャンスに球場はこの日最大の盛り上がりを見せたが、36歳の明石が空振り三振。代打の39歳松田は初球を打ち上げ、三飛に倒れた。ベテランが決められず、指揮官は「同点、あるいは逆転という一番いいシチュエーションだったけど…なんとかしたかった」と肩を落とした。

リーグ40勝一番乗り、2位に今季最大タイの2・5差はともに持ち越し。27日のロッテ戦は東京ドームで今季初の「鷹の祭典」を開催。特別ユニホームで戦う球団の看板的なイベントで、藤本監督は「明日からまた頑張りましょう」と切り替え、東京に向かった。【只松憲】

【関連記事】ソフトバンクニュース一覧