日本ハム清宮幸太郎内野手(23)が、また1つ自信を重ねた。7回、けれん味がないスイングで、ソフトバンク武田の151キロ直球を捉えた。「角度は低かったけど、感触は良かったので、いったかなと」。ライナー性の打球は高度を落とすことなく、右中間スタンドへ届いた。

新庄剛志監督(50)も、清宮のアーチにたまげた。試合後、開口一番で「今日の清宮くんのホームラン。『すごー』って言ったもん。いや~びっくりした。今まで見た日本人のホームランで一番じゃないかな? すごかった」と絶賛した。

2日前のBIGBOSSの“活”が生きた。7日ロッテ戦の試合前。指揮官に「追い込まれても、当てにいくスイングは良くない」と言われていたが、10号を放った後の打席は当てにいくスイングで「普通に三振しました」(清宮)。試合後にも指摘され、清宮も肝に銘じていた。

清宮 やっぱ、自分に求められているのは、そういうところなんだと再確認できた。自分らしく、いきたいですね。

この日はカウント2-2と追い込まれてからの強振でホームランを放った。その姿に新庄監督も「あのスイングが正解。フォークで空振り三振でもOK」と、合格点を与えた。

清宮は11本塁打全てがソロという現状に同僚からも「めちゃくちゃ言われます」と苦笑いも、「気負わずにいきたい」。チームは首位に連勝でカード勝ち越し。さらに3連勝と波に乗り始めた。直近6試合で4本塁打の清宮もソロソロ、大きな波に乗っていきそうだ。【木下大輔】

○…松本剛が今季4度目の4安打固め打ちで、シーズン101安打に乗せた。「とにかくヒット数を少しでも多くと思って臨んでいる。積み重ねていけているのでうれしい」。20盗塁目も決めた打率トップの活躍ぶりに、新庄監督は「松本君は、どうしたの!? 昨日の休憩(欠場)が良かったのかな」と、うれしい悲鳴を上げた。

▽日本ハム・ヌニエス(4回に同点4号2ラン) 最高のスイングで同点にすることができて良かった。

▽日本ハム近藤(5回に決勝点となる勝ち越しの右犠飛) 最低限の仕事をすることができて良かったです。

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