「マイナビオールスターゲーム2022」に初出場する全パのソフトバンク大関友久投手(24)は、夢の舞台で球界の横綱たちに胸を借りる。本拠地のペイペイドームで行われる初戦に先発。「一流選手が集まるオールスターに出場させてもらえるだけでなく、福岡での第1戦目の先発を任され、正直、驚き、戸惑っています。試合が近づくにつれてそこで投げることができる喜びに変わっていくのかなと思っています。ホークスファンをはじめ、プロ野球ファンのみなさんに喜んでもらい、自分自身もシーズン後半に向けて勢いづいていける投球をしたいです」と意気込んだ。

前半戦は先発ローテーションの一角として、6勝5敗で防御率2・70。堂々の監督推薦を勝ち取り「想像していなかった。びっくりしたのが大きいですが、うれしいです。テレビで子どもの時から見ていた。自分が出ているという想像を1回もしてなかった。新鮮な気持ちです」と喜びを表した。印象に残っているのが、06年の球宴だ。「藤川球児さんがストレート宣言でカブレラさんから三振を取った場面が印象深いです」。阪神藤川と西武カブレラの真っ向勝負に、当時小学生だった大関は胸を躍らせた。

一方で、自身のパフォーマンスについては「ぼくはそんな目立った球は投げられない。いろいろ考えてる投手だということが少しでも分かってもらえたらうれしい」と、読書家の左腕らしく知的な姿をマウンドで表現するつもりだ。「いろんな人のプレーを見たり、話を聞いたりできるところがすごく楽しみ。近くにいたり、タイミングが合えばどんどん聞いていきたい」と積極的に交流し、さらなる飛躍につなげる。【山本大地】