ソフトバンク柳田悠岐外野手(33)が本拠地での球宴を盛りあげた。

シーズンでは18年以来ないが、球宴では昨年に続いての「1番」で登場。初回から持ち前のフルスイングで沸かせた。東京五輪でチームメートだった全セ先発の阪神青柳と対戦。2ボールからの3球目、143キロ直球をフルスイングでファウルにした。結果は空振り三振に終わったが、ストライクゾーンに来た球は全て振っていった。

26年までの7年契約を終えた後は「フィニッシュです」と現役引退も視野に入れている。6年ぶりの地元球宴に「(自分にとって)本拠地でオールスターは最後だと思うので、楽しみたい。次はいつやるか分からないので」と、独特の表現で意気込んでいた。「日頃、敵として戦っている選手と同じチームで野球ができるのはなかなかないこと」と話題の日本ハム「きつねダンス」のグッズを身につけて記念撮影するなど、試合前から他球団の選手たちと交流。リラックスした様子を見せた。

昨年は脇腹を痛めていたホームランダービーには「今年はしっかり準備して入念なストレッチをしてやりたい」と、けが防止を第一に掲げて出場。自主トレ仲間である日本ハム清宮を投手役に指名し、豪快なアーチを連発した。1回戦では先攻のDeNA牧が1本に終わると、約40秒で2本塁打を放ち、1分以上を残す宣言通りの「省エネ」で勝ち上がり。西武山川と対戦した準決勝では、先攻で7発をたたき込み、パ・リーグ本塁打トップの大砲を振り切った。

27日の松山で行われる決勝進出を決め「びっくりしてます。清宮幸太郎のボールが良かっただけです」と相棒に感謝。「清宮とともに、戦ってきます」と、17年以来の優勝に向けて気合を入れた。【山本大地】

 

○…全パ 5年ぶり出場の今宮が攻守で見せ場を作った。守っては3回無死で、俊足ヤクルト塩見の三遊間への深いゴロをさばき、鋭い送球でアウト。5回無死の打席では「コンパクトに打てた、1本出たので良かった」と左前打を放った。ただ、勝ち越し機の同点6回2死満塁では三ゴロに倒れ「持ってないということですね」と頭をかいていた。

○…全パ ソフトバンクの「ジョーカー」牧原大が球宴デビューした。同点の8回2死一塁で代打として登場。広島森下の初球を打ち、捕邪飛に倒れた。「すばらしいプレーヤーとともに野球ができて素直に楽しかったです。自分の持ち味である、思い切ったフルスイングができたので悔いはないです」。ベンチではロッテ佐々木朗と談笑する姿もあった。

○…全パ 初出場のソフトバンク・モイネロが快投を見せた。同点の8回に登板。ヤクルトの長岡、塩見、そして巨人ウォーカーを3人で打ち取った。試合前練習ではロッテ佐々木朗とキャッチボールをするなど、初舞台を満喫。「スーパースターが集った球宴で投げることができてとても光栄に思います。とても楽しむことができました」とにこやかだった。

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