全パのソフトバンク柳田悠岐外野手(33)が、初出場した14年以来、8年ぶりの球宴MVPを獲得した。決勝ソロを含む2安打1打点の活躍で「本当に、こんな日があるなんて信じられない気持ちです」。賞金300万円ゲットを喜んだ。

同点の6回1死から、阪神岩崎の外角低め直球を逆方向の左翼ポール際に運んだ。「少し詰まったんですけど、清宮選手のバットがすばらしいバットやったんで。清宮フィーバーで、あやかりました」。なんと、第1戦でサヨナラ弾でMVPに選ばれた日本ハム清宮に借りたバットで8年ぶりオールスター弾をたたき込んだ。

自主トレ仲間でもある清宮には「(本塁打の後に)すばらしいバットを使っておられるのですね、と言いました。その後もサード、レフトとすばらしい守備も見せてくださりました」とおどけ、「皆さんにいただいたMVP」と感謝した。

この日は初回にも安打を放ち、マルチ安打も14年以来となった。「あのときは年上の方もたくさんおられて、勢いだけでやっていた。今は若い選手がガンガンやっているのを見て、それに負けじとやろうという感じ」と、全パの野手最年長で迎えた2日間を振り返った。

17年以来の優勝を狙ったホームランダービーでは、その清宮を投手役に、2日連続のコンビで出場。15スイングで3本をスタンドに運んだが、惜しくも準優勝だった。MVPとのダブル受賞とはならなかったが、夢舞台で後半戦に弾みを付けた。【山本大地】

○…全パのソフトバンク牧原大が、うれしい初安打を記録した。「6番二塁」で先発し、2回無死一塁で初球打ちの左前打。持ち前の積極性を見せ「初球からストライクを取りに来ると思っていた。ひるまずに行こうと思って、それができて良かった」。7回先頭で左前打を打ちマルチ安打とした。途中から左翼に就き、ユーティリティーぶりも発揮。初球宴で存在感を残した。

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