広島は1点ビハインドで勝ちパターンを投入する執念采配も実らず、10年以来12年ぶりとなる後半戦初戦から6連敗を喫した。

本調子ではない先発大瀬良を5回3失点で見切り、早めの継投。中継ぎ陣は無失点リレーを見せたが、あと1点届かなかった。佐々岡監督は「このチーム状況なので、1点もやれないという継投をしました」と厳しい表情。前半戦最終戦から今季ワースト7連敗で、借金も最多の6にふくらんだ。

○…新型コロナウイルス感染から1軍復帰したマクブルームは、即4番起用に安打で応えた。2打席凡退で迎えた6回1死で西勇にバットを折られながら左前打。「チームが負けて感情としてはうれしくないが、体調は良い感じで臨めた。自分が帰ってまた好転していけばいい」。チーム最多87試合で4番に入る主砲が定位置に戻った。

○…先発大瀬良は5回3失点で7敗目(7勝)となった。1回は1死一、三塁で佐藤輝に先制犠飛を許し、4回2死一塁ではロハスに「失投だったが逃してくれなかった」と2ランを浴びた。後半戦の初戦も敗戦投手になっており「僕がつくった連敗。なんとかしたかったが申し訳ない」と謝罪した。自身は3連敗。7月1日巨人戦で7勝目を挙げたのを最後に5試合、1カ月間白星から遠ざかっている。

○…アンダーソンが先発する6日阪神戦での連敗ストップを誓った。チームは今季ワースト7連敗中とあって「米国でもこういった連敗の経験はある。できることは自分たちの野球を信じてそれを続けていくこと。それを継続すれば勝利につながる」と力強い。今季阪神戦は3戦で1勝0敗。好相性右腕がチームに7月23日以来14日ぶりの勝利を運ぶ。

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