阪神が6日ぶりに3位に浮上した。西勇輝投手(31)が9回3安打無失点と今季2度目の完封勝利で9勝目。4番佐藤輝明内野手(23)が先制タイムリーを含む3打点と投打の主役が活躍した。この日からコロナ陽性判定を受けていた大山悠輔内野手(27)が、15日ぶりに復帰。矢野燿大監督(53)もその効果を語った。
(テレビインタビュー)
-カード初戦を取って連勝
「その前に大きな連敗をして苦しい形できていますけど、今日勝ったのでね、またいい勢いをつけていきたいです」
-序盤は緊迫した投手戦。完封した西勇の立ち上がりはどう見ていたか
「いつも通りコースを丁寧に、この球場は投手にとっては有利とはいえないような球場ですけど、きょうはコントロール、球の切れ、プラスアルファ集中力というか、そういうのがものすごいなという感じで見ていました」
-7回まで得点圏に走者を進めなかった
「まぁそこはキャッチャーの坂本もいいリードをしてくれたと思いますし、攻める気持ち、そういうようなものもしっかりとこの球場で、持って投げてくれたと思います」
-8回にピンチもあったが9回にマウンドに送った心境は
「いけるのであれば(西)勇輝で行ってしまった方がいいんじゃないかというところでしたし、今日の試合をつくってくれた、貢献してくれる選手だったのでそこは、いっていいと思いました」
-4番佐藤輝が2安打3打点
「この連敗中ね、(佐藤)輝も本当に苦しいもしていましたし、コロナで選手がいない中で輝に対する負担というのはかかっていたんですけど、そういうところでは気持ちを晴らす、そういうヒットになったと思うので、ここから乗っていってほしいですね」
-昨日に中野、今日は大山が戻ってきて、少しずつチームのリズムを取り戻しているか
「本人たちの体調もまだ万全ではないですし、実戦からちょっと離れたのでね。でも、帰ってきてくれるというのはね、やっぱりチームにとって大きい安心感というか、そういうものににつながっているかなと思います」
-明日に向けて
「本当にいま、苦しい状況ですけど、僕たちの野球っていうのは何も変わらないですし、いろんな状況はあると思いますけど、前向いて積極的な、そういう野球をしていきます」
(囲み)
-並びとしても大山が戻ってきたのも大きい
「今日は1本出なかったけど、もちろん悠輔がいるっていう…やっぱり、うちは誰か1人で勝てるような打線ではないと思うので。全員行くなかのそういうところに悠輔がいるということが相手にもプレッシャーかかったりだとか。今日も健斗がね。あんまり状態良くなかった健斗に今日も2本出たんで。そういうところでは打線というところで攻撃していくというのがうちの野球。そういうところで悠輔が帰ってきてくれるというのは大きいかなと思います」
-巨人戦の勝ち越しに王手
「ここまで(シーズンが)経過していけば、いろんなことが言われることにもなっていくし、そういうプラスのものはプラスの材料としてやっていければいい。阪神ファンの方にとっても巨人に勝つというのはいつも現役時代もそうだったけど、監督やってからもみんな巨人に対する意識は強いんで。俺たちだって先輩たちが作ってくれた阪神-巨人戦っていう伝統を受け継いで、意識して戦っていくチームなんで。明日、勝ち越しを決められるように頑張ります」