阪神の4番佐藤輝明内野手(23)がまさかの「バット投げ」から先制打を決めた。

1回表1死一、三塁。1ボール1ストライクから巨人シューメーカーの低めスプリットを空振り。その際、手からバットがすっぽ抜けた。バットはそのまま一塁側巨人ベンチの上のネットを越えて、スタンドの観客に直撃。場内に「試合中、バットが飛んでくることがございます。ご注意ください」と珍しいアナウンスが流れると、球場全体がどよめいた。

それでも直後の4球目、内角低めスプリットを詰まりながらも左翼ライン際にポトリ。「追い込まれていたので、なんとか食らいついていく気持ちでした。いいところに落ちてくれましたし、まずは先制することができて良かったです」。運も味方につけた左前適時打で先制点をもぎ取った。復活の4番は5戦連続で打点を記録した。

打線はなおも1死満塁から6番糸原健斗内野手(29)の中犠飛で2点目をゲット。糸原は「(先発)才木を少しでも楽に投げさせるために、どんな形でもいいので、もう1点欲しいと思っていました。最低限ですが、仕事ができて良かったです」と振り返った。

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