阪神佐藤輝明内野手(23)が、まさかの「バット投げ」から先制打を決めた。初回1死一、三塁。1ボール1ストライクで“事件”は起きた。シューメーカーの低めスプリットを空振り。この時、手からバットがすっぽ抜けた。バットは一塁側巨人ベンチ上のネットを越え、スタンドの観客に直撃。場内に「試合中、バットが飛んでくることがございます。ご注意ください」と珍しいアナウンスが流れると、球場全体がどよめいた。
直後の4球目だ。すでに気持ちを切り替えていた。「なんとかバットに当てようと」。内角低めスプリットを詰まりながら左翼ライン際に落とす適時打で1点先取。試合後は「すみません」と謝罪すると、「サインボールをプレゼントしました」と球団を通じて、おわびの品を贈ったことを明かした。自己最長をさらに更新する5試合連続打点。「いい感じできていると思っています」と納得顔だ。
これで大山とアベック打点ならチームは16連勝。「いやもう、本当に束になって、(自分たちが)いいところで打てば勝てると思うので、これを続けていきたいです」とうなずく。今季70打点にも到達。73打点の大山とともに同一チームに70打点以上2人は12球団で阪神のみだ。23日からの2位DeNA戦に向け「いい勢いは長く続けられるようにやっていきたい。自分たちの野球をするだけなので、しっかり頑張ります」と力を込めた。【中野椋】
○…梅野が猛打賞&好リードで勝利に貢献した。2回に左前打を放つと、4回には右前打。7回にはカーブをつかまえてしぶとく右前に落として今季3度目の1試合3安打をマークした。守っても最後までマスクをかぶり、先発才木らをリード。「(打撃は)自分の役割は出来たと思うし、結果が出るとチームも乗ってくるので、いい仕事が出来た」と充実感を漂わせた。
○…2番島田が技ありのタイムリーを放った。2点リードの4回2死一、二塁。巨人シューメーカーの内角低め変化球をとらえ、中前に運んだ。「対応が難しかったんですけど、なんとか食らいつくという気持ちで1本出てよかったです」。6回には右翼へ二塁打を放ち、今季18度目のマルチ安打。8月の打率は3割6分と好調だ。
▼先発野手全員安打は7月13日巨人戦(甲子園)以来、今季8度目。巨人戦では7月12日にも記録しており、今季3度目。
▼毎回安打は6月2日西武戦(甲子園)以来、今季2度目。
▼阪神が巨人戦3連戦3連勝したのは、4月29日~5月1日(東京ドーム)以来、今季2度目。巨人戦で年間2度は07年以来、15年ぶり。
▼長期ロード中の巨人戦3連戦3連勝は82年8月13~15日(後楽園)以来、40年ぶり。88年の東京ドーム開場以降では初めて。
▼東京ドーム巨人戦で8勝目。これは04、07年に並ぶ最多勝利。今季は残り1試合東京ドームでの巨人戦が予定されており、更新の可能性がある。



