阪神ドラフト1位森木大智投手(19)が、久々の実戦で圧倒的な投球を披露した。ウエスタン・リーグ中日戦(ほっともっと神戸)に先発し、5回を投げ毎回8奪三振で無失点。わずか1安打、1四球で二塁を踏ませず、2軍戦4勝目を挙げた。球数も65球にとどめ、「7、8割で勝負することがテーマ。調整期間が長い分、練習をひたすらしていた」と成果を出した。

今月1日に「野球伝来150年プロアマ記念試合」のU23NPB選抜で、1イニングを投げて以来の実戦。阪神2軍自体、新型コロナ感染による離脱者続出の影響で9日以来、12日ぶりのゲーム。さらにこの日は雨天中止によるスライド登板だった。その中でも最速152キロをマーク。平田2軍監督は「なかなか難しいところだけど何の問題もなかった」と絶賛した。

秋山、桐敷がコロナ感染明け。さらにはウィルカーソン、ガンケルもコロナ感染の影響で離脱しており、2軍先発陣では1軍昇格筆頭候補といえる。この日1軍巨人戦で3勝目を挙げた才木は右肘手術明けで、慎重に間隔を空けての起用が続く。才木のコンディション次第では28日中日戦(バンテリンドーム)でドラ1ルーキー大抜てきの可能性もある。「1軍で投げて結果を出さないと意味がない」。高卒1年目で1軍デビューが現実味を帯びてきた。