巨人の大エース菅野が82日ぶりの白星に安堵(あんど)した。大得意の中日打線を相手に8回2安打無失点、無四死球で仁王立ちした。同カード3試合、20イニングで無失点を継続させた。6月2日ソフトバンク戦以来の今季7勝目に「長かったなという思いもある。ただ苦しいのは僕だけじゃない。チーム一丸となって続けていければなと思います」と話した。

球威の回復に手応えを示した。140キロ台後半から150キロを安定的に維持。制球された直球が軸球、勝負球として効果的だった。要因として「自分の思うように軸足を使えるようになってきた。足を上げて体重移動のところの間がうまく作れている」と自己分析した。

ようやく勝ち星を1つだけ先行させた。登板直前のブルペンは「今年1番良かったなと」。むろん満足にはほど遠い。だから「1球1球を見るともっと高いところを目指せる部分もありますけど、結果的に今日ね、ゼロで抑えられたというのはいいと思います」と少しだけ自分を褒めた。【為田聡史】

▼菅野が今季7勝目を挙げ、巨人の連敗は6でストップ。菅野がチームの5連敗以上を止めたのは14年5月17日5連敗、16年8月30日5連敗、18年4月13日6連敗、20年10月31日5連敗、21年9月12日6連敗、今年の5月12日5連敗に次いで7度目。巨人で5連敗以上をシーズン2度止めたのは93年槙原、96年ガルベスに次ぎ3人目で、通算7度は桑田の6度を抜いて最多となった。

▽巨人丸(7回に2試合ぶりの一発となる24号2ラン)「いいスイングでとらえることができました。追加点がほしいところで打てて良かったです」

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