北海道6大学野球(27日、苫小牧・とましんスタジアム)と札幌6大学野球(28日、札幌円山)の秋季リーグがそれぞれ開幕する。

札幌6大学では札幌大谷大が初優勝を狙う。系列の札幌大谷高が南北海道代表として今夏の甲子園に出場。高校生の活躍を刺激に、目標とする明治神宮大会切符をつかみにいく。神田幸輝監督(50)指揮のもと、まずは2季連続優勝中の東海大北海道との開幕戦で勝利を目指す。

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札幌大谷大の選手たちが高校生に負けじと、明治神宮大会出場を狙っている。飯田柊哉中堅手(3年)は、1番三塁で聖地の土を踏んだ弟星哉の勇姿を現地で観戦した。「やっぱり夏の甲子園はよかった。そこに弟が立っているのはすごいなと。かっこいいなと思いましたね」と話す一方で「弟に負けないように」と発奮材料にもなった。

飯田は副主将としてチームの中心にいる。高校時代18年秋の神宮と19年春のセンバツに捕手として出場した経験を持つ。大学では主に一塁手を務めてきたが、チーム事情もあり現在は中堅手。打順でも主に上位に座る。「この大学で神宮に行くために進学した。この秋は優勝を目指して」と意気込む。

選手43人のうち、エースの成田琉二投手(4年)をはじめ、春季リーグでベストナインの大見晨藍(しんあい)二塁手(2年)ら15選手が札幌大谷高出身。成田は大学生活最後のリーグ戦を前に気合十分。「(高校の)後輩たちが頑張っていてやる気をもらった。春にやられた分、秋はリベンジしたい」と語気を強める。

今年で創部11年目。18年秋の入れ替え戦で昇格を決め、19年春から1部リーグ参戦も下位に沈んできた。今春も最下位と低迷。入れ替え戦で残留を決めこの秋につなげた。28日の開幕戦では2季連続優勝中の東海大北海道とぶつかる。大見は「勝って流れをつかみたい。1球1球集中してあきらめず勝ちにいきたい」。小山朝陽主将(4年=札幌創成)は「チームの勝利に貢献できるように」と、それぞれ決意を胸に戦いに挑む。【山崎純一】

◆22年札幌6大学秋季リーグ1部 1節は28日から9月1日まで。28日は札幌円山で、東海大北海道-札幌大谷大(午前8時15分)、星槎道都大-北海学園大(午前10時55分)、札幌大-北大(午後1時35分)。第2節は9月13~21日。札幌円山のほか、岩見沢市営、札幌ドームで開催を予定している。優勝チームは明治神宮大会(11月18日開幕)出場をかけ、北海道6大学の優勝チームと北海道地区代表決定戦を戦う。