青森大が4季連続王者の富士大に2-0で競り勝ち、5季ぶり37度目のリーグ優勝を決めた。

通算優勝回数は富士大に並び最多タイとなった。最速148キロ右腕、内山透吾投手(4年=青森明の星)が9回150球を投じ、6安打8奪三振で完封。打線は6回、今秋4試合で無失点を継続していたプロ注目右腕、金村尚真投手(4年=岡山学芸館)から2点を奪い、9戦全勝で頂点に立った。

青森大が2本の適時打で均衡を破った。0-0の6回1死三塁、今野瑞暉内野手(3年=堀越)が中前に先制打。なおも2死一塁で滝本飛雄馬(ひゅうま)内野手(3年=立花学園)が左翼線へ二塁打を運ぶ。左翼手がクッションボールの処理に手間取る間に一走が一気に生還。この回の攻撃で金村の連続無失点を38回1/3で止めた。

大一番で完封した内山は「春は自分も含めて経験の少ないチームだった。最後のアウトを取った瞬間は去年の冬からやってきたことが形になったので、最高にうれしかったです」と笑顔で振り返った。

青森大は11月に開幕する明治神宮大会の出場権をかけて、東北地区大学野球代表決定戦(10月29、30日)に臨む。初戦は仙台6大学野球連盟優勝校と激突。今野は「自分たちは下から上がっていくしかないので、食らいついて、食らいついて勝っていきたい」と意気込んだ。