<セCS・ファーストステージ:DeNA0-2阪神>◇8日◇横浜

阪神湯浅京己投手(23)が、“守護神”として見事な火消しで勝利に大きく貢献した。

    ◇    ◇    ◇

心の準備は約4カ月前からできている。6月上旬。湯浅は16試合連続無失点と好調を保ったまま“積極的休養”の意味合いで出場選手登録を抹消された。同月17日、岩崎と入れ替わる形で1軍復帰。この時、人知れず覚悟を決めていた。

「優さんの代わりに僕の名前が挙がるのは分かっています。一番後ろをやる、その準備を2週間でしてきましたから」

実際に「守護神湯浅」のプランも浮上していた。ただ、最優秀中継ぎのタイトルを-、という首脳陣の親心もあり変わらず「8回の男」としての起用が継続。その後の活躍は言うまでもない。

タイトルを獲得し「ホールドポイント」を考慮する必要がなくなった今、リミッターは外れた。京己(あつき)の名には「己の都を築ける男になってほしい」という両親の願いが込められている。虎の9回に湯浅の都を築いてみせる。【阪神担当 中野椋】

【関連記事】阪神ニュース一覧>>