「プロ野球ドラフト会議supported by リポビタンD」が20日、都内で開催される。事前に1位を公表した球団は9球団にのぼり、逆指名が撤廃された07年以降で最多となった。指名を公表した中で競合している選手はゼロ。先手必勝で一本釣りとなるのか、手の内を隠している球団が参戦してクジ引きとなるのか。2位以降の指名にも各球団の思惑が表れそう。毎年ドラマが生まれる運命の1日が始まる。

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<ドラフト概要>

◆指名人数 原則として1球団10人以内。他球団が全て選択を終了して12球団で計120人に満たない場合は、120人に達するまで11人以上指名できる。終了後、計120人に達しない場合は、希望球団による育成選手ドラフトを行う。

◆1位 12球団が一斉に指名する入札抽選で行う。単独指名は選択確定。指名が重複した場合は抽選で決定。外れた球団は再度指名し、重複したら再度抽選。12球団の1位が決定するまで繰り返す。

◆2位以下の指名順 公式戦の最下位球団から。指名優先権は隔年で両リーグに順番に与えられ、今年はパ・リーグ最下位の日本ハムから。3位指名はセ1位ヤクルト→パ1位オリックスの順に折り返す。

◆選択可能選手 高校生、大学生はプロ志望届の提出者。社会人は高卒3年目以降、大卒2年目以降の選手。外国のプロ組織に所属した選手は、いずれかの球団がドラフト7日前までにコミッショナーに通知し、選択可能であることを全球団に通告された選手。高校や大学卒業時にドラフト指名を受けず、独立リーグに加入した選手は、最短1年で指名を受けることができる。角中勝也(ロッテ)湯浅京己(阪神)らは高卒1年後、又吉克樹(中日)らは大卒1年後に、独立リーグを経てドラフト指名されている。

◆オンライン方式 09年から19年まではドラフト会場にファン約1000人を招待していたが、新型コロナウイルス感染防止のため20年以降は無観客。12球団の代表者が一堂に介していた方式を取りやめ、ホテルの個室からオンラインで指名する。抽選の場合は、代表者が別室の抽選会場に移動する。

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