巨人菊地大稀投手(23)が12日、師匠・村田兆治さんとの突然の別れを悲しんだ。

秋季キャンプ中の宮崎で休養日だった11日、朝起きてニュースを目にした。「本当に信じられなかったです。プロを目指すキッカケになって夢をくれた人。すごく悲しいです」と沈痛な面持ちで話した。

出会いは中学3年の頃。新潟・佐渡島出身の菊地が、村田さんの提唱した「離島甲子園」に出場した。その後も成長を続け、21年に育成ドラフト6位で入団。同大会出身で最初のプロ野球選手となった。4月29日には支配下選手契約を勝ち取り、1軍で16試合に登板した。村田さんとはプロ入り後も交流を続け、10月に電話をしたばかりだった。

菊地は「村田さんも島の子供たちに80歳になっても夢を与えていきたいと言っていた。それができなかったことは村田さん自身が悔しいと思うんですけど、それを自分が島の子たちに夢を与えられるようにしたい」と亡き師匠の意志を受け継ぐ覚悟を口にした。