広島が新外国人としてメジャー通算54本塁打のマット・デビッドソン内野手(31=アスレチックス3A)を獲得することが12日までに分かった。契約が大筋で合意したことを球団幹部が明かした。

デビッドソンは今季、3Aで86試合に出場し、打率3割1分、32本塁打、66打点を残した。長打力に加え、三塁守備にも定評がある。広島の三塁は今季、坂倉将吾捕手(24)が119試合に出場も、来季から捕手に専念することが決まり、空席状態となっていた。補強ポイントとして調査を進め、マイナー通算226発の大砲の獲得に至った。球団幹部は「打撃面だけでなく守備面でも期待できる。特にスローイングは安定している」と期待する。

広島にとっては機動力とともに、長打力も課題のひとつだった。今季チーム最多17本塁打を記録したマクブルームも2年目の来季の残留が決定的。新井新監督の下、来季は2人の外国人選手が打線に名を連ねることになりそうだ。

◆マット・デビッドソン 1991年3月26日生まれ、米国出身。09年にダイヤモンドバックス入団。13年に初のメジャー昇格。17、18年と2年続けて20本塁打。18年にはエンゼルス大谷より先に「3登板15本塁打」を記録し、二刀流として注目された。メジャー通算311試合(6試合登板)、打率2割2分、54本塁打、157打点。ポジションは三塁、一塁。190センチ、104キロ。右投げ右打ち。