日本ハムは14日、来春開業する新球場「エスコンフィールド北海道」が公認野球規則の規定を満たしていなかった事案について、川村浩二球団社長兼オーナー代行のコメントを発表した。

 

川村球団社長 このたびのエスコンフィールドHOKKAIDOの規格の問題につきましては、ファンの皆様や関係者の方々にご心配をおかけしたことを、心よりおわび申し上げます。エスコンフィールドHOKKAIDOは、「ファンの喜び」や「新しい観戦スタイル」をコンセプトに、MLBの球場設計について実績のある米国の設計会社にFSE(株式会社ファイターズ スポーツ&エンターテイメント)から設計を発注するなど、MLBの事例を参考にした臨場感のある球場作りを進めてまいりましたが、日米の規則の差に関する確認や相談が不十分となるなど、そのプロセスに問題がありました。そのため、本日の12球団代表者会議にて、謝罪とともに、公認野球規則の基準に合致するための2023年シーズンオフ以降の改修計画案をFSEと協力して進めることなどを説明し、当球団がエスコンフィールドHOKKAIDOで2023年シーズンを開幕することおよびその後の使用を認めていただきました。当球団は、2023年の開幕に向けてしっかり準備を進めていくとともに、野球界の発展、ファンサービスの進化のために今後も尽力していきます。

 

新球場の本塁後方ファウルゾーンの広さ(約15メートル)が、公認野球規則の規定(18.288メートル)を満たしていなかったことについて、この日行われた臨時12球団代表者会議で川村球団社長が経緯の説明と謝罪、今後の対応については23年オフと24年オフに公認野球規則に従う仕様に改修する方針が説明されていた。それを受けて、他の11球団も来季は特例で新球場での公式戦開催を認めていた。

球団からは、今回の問題についての経緯と独自の解釈が生まれた背景についても報道陣向けに説明がされた。

 

◆公認野球規則2・01 「競技場の設定」として次の通り定めている。「本塁からバックストップまでの距離、塁線からファウルグラウンドにあるフェンス、スタンドまたはプレイの妨げになる施設までの距離は、60フィート(18・288メートル)以上を必要とする」。

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