阪神岡田彰布監督(64)が19日、高知・安芸市での秋季キャンプ第5クール2日目のノック練習時にナインを集め、岡田野球では中間守備は敷かないことを明言した。一問一答は以下の通り。

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-ノック中、何度も選手を集めて確認した

「いやいや、あれはだから、練習を進めすぎとるから。2月でええわと思っとったけど、なあ、結構2月のキャンプでするようなメニューにだんだんなっていっとるからな。で、あれ、中間のあれやんか。中間守備とか言うとったやろ? 最初なあ。俺はもう、中間守備は基本的にやらへんから。もうそれで確認したんや。2月に言おうと思ったけど、あんな練習したら言うとかんとな」

-ムダな練習になってしまう

「そうそう」

-中間守備をしないのは中途半端にしたくないから

「俺は前(1次政権)のときも中間守備はしてないよ。はっきり言うて。ゲッツーかホーム(でアウト)しかしてない。打者の足とかの特徴とかで、ゲッツーでもちょっと前に守るとかな、足が速かったらな。足の遅いヤツならゲッツーでも深めにとるとかな。そういうことやんか。それはもう選手というか、二遊間の判断で守れ、と。(選択肢は)2つよ、2つ」

-はっきりしておくと迷いなくプレーできる

「んんん。だから、ベンチからゲッツーって、一、三塁で、投手が抑えたようなしょうもない当たりでな、ゲッツーを取れへんかって、それもうええって、1点は」

-それをノックの前に先に伝えた

「そうそうそう。絶対に1点やったらあかんなんてないわけやんか。初回、1死三塁で後ろ下がってるやんか。それやのに、そんなときだけ中途半端にのう。あわよくば本塁でアウトにする、あわよくば併殺も取りたいって。昔は中間守備やってやんなあ。中間守備で併殺1番(優先)とか1番難しいよな。俺ら内野手にしたら。そういうことを言っとったよ、昔の守備コーチも。そんな難しいことはでけへん、試合では」

-ノックの後はどんな話を

「ノックの後は、ああ、あれはだから、複数走者のときはカットは1枚やから、いうて。外野にな。2枚行くとどっかの塁が空いてしまうやろ? 走者1人のときはええけど、一、二塁とか走者複数になると、どっかの塁が空いてしまうやんか、走者2人おんのにな。だからその確認よ。複数の時はカット1枚やから、外野は絶対にカットに返せって。おーん。1死一、二塁で中堅に、左中間に大きいフライを打たれて、一、三塁ならええけど、(カットが2枚で二塁ベースを空けると)二塁、三塁になってしまうやんか。結局」

-このキャンプでは守備でいろいろ伝えた

「いやいやでも、そこまでこのキャンプでやろうと思ってなかったよ。もっとな、個人練習で終わるかと思ったけど、練習がその、進みすぎているよな、はっきり言って」

-その一方で個人練習はしっかり

「まあそうやな。まあ連係いう意味ではな、まあでもほとんどこの内野の連係いうてもな、シーズンこのメンバーくらいでやらなあかんわけやからな、別にな。今やってもそらええんやけどメンバー的には。でもそこまで練習が進むと思ってなかったから、だから言うてなかったんや、中間守備なんかやらへんってのを俺も2月に言おうおもっとったんを、藤本(内野守備走塁コーチ)が中間とかそれでやっとったからな。それで先言っといた方がいいなと思って」

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