中日立浪和義監督(53)が、2件の大型トレードについて、25日、初めて言及した。この日は阿部とのトレードで楽天から移籍した涌井、京田とのトレードでDeNAから移籍した砂田の入団会見。同席した立浪監督はドミニカ共和国のウインターリーグ視察から21日に帰国して以来、初めて報道陣に対応してトレード断行の理由を語った。

「トレードは互いのない部分を補う。一方的ではなく、双方が寄らないと成立しない。いろんなことは言われるが、互いのチームにとって相乗効果が出ればいい」。今季のチーム打撃成績は62本塁打、414得点で12球団最弱。「野球は投手が投げたところからスタートする。投手の整備をしないと。これだけ打力の成績が出ておらず、そっちの方が大事だが、(投手を)整備してから次をやっていく」と、野手2人を放出して、投手2人を獲得した理由を続けた。

ここ数年、控え選手間でのトレードはあった。指揮官が海外視察中に断行した血の入れ替えは、二遊間を守った主力野手の放出。踏み切った真意も。「ここ数年、中日は低迷している。変えていかないとと思う。そのために監督に呼ばれたと思っている。勝つために変えていくことを自分はやらないといけない。3年で終わるかもしれないけれども、それでも後にそうなれるようなチームにしていくのが使命」。任期中にチームを抜本的に改革する決意を秘めていることを、改めて強調した。

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