ヤクルト木沢尚文投手(24)が4日、都内で自主トレを行い、退団したマクガフの穴を埋める「守護神争い」に名乗りを上げた。「今すぐ、彼の代役が務まるとは客観的に見ても思えていないので、まずは勝ちパターンでちゃんと投げきって、そういうところを目指していきたいし、成長していきたい」。プロ2年目となった今季の55試合登板、投球回数70回1/3は、いずれもチームの中継ぎ陣最多。9勝は先発陣を含めても最多だ。

マクガフとは遠征先や移動日などに食事やカラオケに行くなど、公私ともに仲が良かった。「正直、こんなに早くいなくなるとは思っていなかったので驚きました。本当に良き先輩として、いろいろ教えていただきましたし、友達としてもいろいろ言ってくれました。スコット(マクガフ)とビールかけが出来たのは良かったです」。リーグ3連覇、日本一奪還へ、“マクガフ魂”を受け継ぐ思いは強い。

課題に挙げたのは、左打者対策だった。「左の被打率、奪三振率が低いので、攻め方と三振がとれるボールが投げられるようにというところだと思う」と自己分析。鋭いツーシームとカットボールが主にはなるが、「カーブとスプリットも空振りがとれるような精度に上げていきたい」と変化球の質を上げて、守護神の座をつかみ取る。【鎌田直秀】

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